2019/09/19　高知フォーラム

高知市文化プラザかるぽーと　小ホール　

〒780-8529 高知市九反田2-1

参加申込：222名
当日参加者：161名
内発注者：12名
参加率：72.5％

当日お手伝いを頂いた会員企業
福留開発【高知県】
東建設【愛媛県】
極東興和四国支店
日産化学

10:00～10:10 趣旨説明

JCMA会長　徳納剛

本日はお忙しい中、コンクリートメンテナンス協会主催の「コンクリート構造物の補修・補強にかんするフォーラム」にご参加頂きありがとうございます。コンクリートメンテナンス協会は広島に本部を置きます。広島は、海砂による塩害、そして山間部では融雪剤による塩害、高知県では無いとされていますアルカリシリカ反応による劣化が頻発している土地柄です。
そのようなコンクリートにとって非常に過酷な地域で活動をしてまいりました。

高知県も沿岸部で塩害よる劣化が多く報告されております。また広島県と同様に山間部では融雪剤による塩害も多く、山間部が多い土地柄特有の小規模橋梁が多くその維持管理は大きな課題となってきています。
さて、本年度のフォーラムのテーマは「鉄筋防錆の観点からコンクリート構造物の健康寿命を考える」をテーマとしました。
鉄筋腐食の劣化のメカニズムそして防食のメカニズムは分かっているようでわかってないことが多いのではないでしょうか？
本日は、講師の先生に、「いまさら聞けない鉄筋防錆の話」をして頂きますので楽しみにしてください。
まず、第三部ではCP工法協会から「電気化学的防食技術と健康寿命」を紹介して頂きます。
鉄筋防食を考えるとき電気防食が一番効果があると考えますが、経済的またその他の理由で電気防食が採用できないときは第４部のコンクリートメンテナンス協会、江良技術委員長の「鉄筋腐食の観点からみた亜硝酸リチウムによる補修技術」をご検討いただければと思います。
本日は、劣化因子が腐食発生限界を超えたときどのように対処するのかに焦点を当てたいと思います。

高知県ではあまり報告のないアルカリシリカ反応ですが、当協会のASR補修技術は高い評価を頂いています。本日は時間の都合で割愛させて頂きますが、事務局にお問い合わせいただきましたら対応させて頂きます。

第１部は、国土交通省四国地方整備局 技術調整管理官 山田 敬二 氏から「国土交通行政に係わる最近の動向について」を紹介していただきます。各地整備局で取り組みが違います。地元皆様の業務の取組の参考になると思います。

第２部では当協会顧問の十河先生による「長寿命化のための点検要領」と題しまして簡易点検診断法について説明を頂きます。この点検要領はかなり注目されている簡易型点検要領です。この度、在庫切れで増刷しました。見捨てられがちな小規模橋梁に経済的観点を加味した点検要領です。ご期待ください。


５時までの長時間となりますが、最新のコンクリート補修技術を内容豊富に紹介させて頂きます。必ずや皆様の業務の参考になると思います。

11:10～12:10

演題:長寿命化のための点検要領

講師:十河 茂幸 先生（近未来コンクリート研究会代表）

15:20～16:00

演題:セメント系補修補強材料の基礎知識～ひび割れ注入工法と断面修復工法を中心に～

講師:居石 鉄兵 氏(一社)セメント協会）

16:00～16:45

演題:コンクリート塗装材の役割　～視認性塗料と剥落防止塗料～

講師:中丸 大輔 氏（日本ペイント(株)