2018年06月13日 中建日報
平和の灯で1年点検
状態良好。今後も定期点検に協力 広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)と(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)が昨年6月、ボランティアによる補修工事を実施した平和記念公園内「平和の灯」の定期点検が6日にあり、外観の近接目視で補修箇所の状況を確認したほか、表面の汚れ等を清掃した。
同会らは、数年前から「平和の灯」の健全度調査や補修試験、補修工事をすべてボランティアで継続的に実施しており、この日の活動は、車や住宅でいうところの「1年点検」にあたるもの。
点検には、米倉会長(米倉社会インフラ技術研究所)や鈴木智郎副会長(復建調査設計)をはじめとする約20人の会員が協力し、事前に準備した下図をもとに「平和の灯」の外観を近接目視で点検。コンクリート表面の剥離やひび割れ等が再発していないかをチェックしたほか、表面保護のために塗布した表面含浸材の結晶やこの1年で新たに発生したカビ・コケなどをブラシでこすり落とした。
同会によれば、カビ・コケ等による若干の汚れが見られたものの、状況は概ね良好。今回の結果は調書にまとめて管理者である広島市に報告し、今後も5年に1度の定期点検に協力していく方針という。
米倉会長は、「コンクリートはきちんと補修すれば100年でも長持ちする。また、長寿命化に貢献しているわれわれコンクリート診断士の役割も知ってもらえれば」と話していた。