（一社）中国地域ニュービジネス協議会（中国NBC、中区鉄砲町1-20、細川匡会長）は、先月29日に「第26回中国地域ニュービジネス大賞」の表影式を開催した。
　中国地域のニュービジネスの育成と振興を図ることを目的として、中国地域において独創的かつ市場性のあるニュービジネスを展開している企業を表影するもの。今回は応募32社の中から、大賞には福徳技研(株)（中区東千田町2-3-26、徳納剛社長）の「ASRや塩害により劣化したコンクリート構造物の補修技術」が選ばれた。コンクリート構造物に小さな穴を開けて防錆効果の高い亜硝酸リチウム水溶液を注入し、鉄筋の腐食を止める工法を実用化。経年劣化したコンクリート構造物の再劣化を防ぐことで、安全性と耐用年数を高めることができ、建て替えと比べて低コストな社会資本延命策として高く評価された。徳納社長は「広島発の技術として全国に広げ、コンクリート構造物の長寿命化に貢献していきたい」と話した。
　その他の優秀賞３社と特別賞５社は次の通りで、会社名、所在地、表影事業の順。【優秀賞】(株)スペース・バイオ・ラボラトリーズ（南区）患者に歩く喜びと笑顔を届ける歩行補助装置、農業法人(株)Ｄ＆Ｔファーム（岡山県）次世代作物で農業革命を日本をバナナ輸出国に、(株)ＹＯＯＤＳ（山口県）ハンドアイ３Ｄカメラによるロボットピッキングシステムの製品化、【特別賞】(株)植田板金店（岡山県）多毛的スモールハウス事業の全国展開、(株)タハラ（廿日市市）個性的な階段の提案型営業による市場開拓、(株)鳥取林養漁業（鳥取県）陸上循環濾過養殖システムの事業化、(株)広島マツダ（中区）広島の象徴的商業施設「おりづるタワー」の企画・運営、(株)ＭＩＣＯＴＯテクノロジー（鳥取県）外観・内部共に人を再現シアタ生命感を感じるロボット"ｍｉｋｏｔｏ"。