中国地域ニュービジネス評議会（広島市中区）は８日、独創的で将来性のある事業を表影する本年度の中国地域ニュービジネス大賞に、コンクリート補修の福徳技研（同）を選んだと発表した。
　同社は、鉄筋コンクリート構造物の内部に亜硝酸リチウムの溶剤を注入し、腐食の進行を防ぐ工法を実用化した。コスト削減につながる補修技術が評価を受けた。徳納剛社長は「全国の構造物の長寿命化に向け、さらに貢献していく」と話している。
　中国地方の32社から応募があり、優秀賞３社、特別賞５社も選んだ。２９日に中区のＡＮＡクラウンプラザホテル広島で表影式がある。　　　　　　（村上和生）
　他の受賞は次の通り。
　【優秀賞】スペース・バイオ・ラボラトリーズ（広島市南区）脳卒中患者向けの歩行補助装置▽ＹＯＯＤＳ（ユーズ、山口市）高精度な３Ｄカメラによるピッキング補助▽Ｄ＆Ｔファーム（岡山市南区）国産バナナの栽培
　【特別賞】タハラ（廿日市市）階段の受注生産▽広島マツダ（広島市中区）おりづるタワーの企画運営▽植田板金店（岡山市中区）多目的スモールハウスの建築▽鳥取林養魚場（鳥取県琴浦町）陸上循環させた地下水によるギンザケ養殖▽ＭＩＣＯＴＯテクノロジー（米子市）医療練習用の人型ロボット