2018/08/09 新潟フォーラム
朱鷺メッセ 国際会議室
〒950-0078新潟県新潟市中央区万代島6番1号
参加申し込み:330人
参加者:229人
当日参加:4人
参加率:69.4%
10:00~10:10 JCMA 挨拶
会長 徳納 剛
本日は広島からやってきました。ASR 塩害 ではこの地と似ています。でも、 新潟のASRは広島のASRよりも随分反応が長いです。
そんなこの地で開催するフォーラムですので、鉄筋防錆、ASR対策等 本日のフォーラムで北陸特有の劣化に対応した話が出来ればと準備してまいりました。
例えば、鉄筋防錆に関しては電気防食のお話、そして、防食鉄筋、亜硝酸リチウムを使った防錆工法。
特に、亜硝酸リチウムは、20年前知っている人はほとんどいませんでした。しかし現在、定量的な補修工法としてASR対策と鉄筋防錆に使われています。この地新潟でも多く採用されるようになりました。
本日講演頂きます、大林組技術研究所が取り扱っています防食鉄筋は今までの塗装鉄筋の欠点を改良した、塩害対策に優れたものです。最後までお付き合いいただきますと、必ずや皆様の業務にお役に立つと確信しています。
新潟の会員は11社います。皆様の業務のお手伝いが出来ると確信しています。
そして、亜硝酸リチウムの圧入技術で中国地域ニュービジネス大賞を受賞しました。それは技術が優れているという事もあるのですが、コンクリートの補修のマーケットが大きく将来性があるという証だと受け取っています。
さて、本年度、(一社)コンクリートメンテナンス協会は「コンクリート構造物の健康寿命を考える」をテーマに、「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」を開催します。
さて、健康寿命とは何でしょうか?
人の健康寿命は「健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと」と定義されています。それでは構造物の健康寿命はどうでしょうか?本日の講師の十河茂幸先生が「安全な状態で共用できるまでの期間」と定義しています。
本年度のフォーラムでは、予防保全と事後保全の双方の観点に立ち、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすための、適切な調査・診断と適切な補修・補強に関する各種維持管理技術を紹介します。
わが国のコンクリート構造物は確実に劣化が進み、50歳を超える橋梁が30%になろうとしています。
直ちに対策が必要なものも少なくありません。
「従来の事後保全的な対応を続けると、将来的に莫大な費用が必要になる」と思われます。
一方、予防保全の考え方を導入することにより、補修費用は大幅に減額できるとも言われます。
2018フォーラムでは、産学官の講師陣として、国土交通省から「国土交通行政の最新動向と政策」について、学術分野からは「健康寿命を延ばすための最新の考え方」について、産業分野からは最新の調査・診断、補修、補強技術について解説を頂きます。
今年も、コンクリート構造物の維持管理業務に携わる技術者の光明になる内容を提供できるよう努めます。
むすびとなりますが、本日ご参加の皆様がフォーラムを聴講されて、構造物の維持管理の一助になることを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
10:10~11:00
演題:「北陸地方整備局の最近の取組」
講師:村下 剛 氏 (北陸地方整備局 技術調整管理官)
北陸地方整備局のプロジェクトついて説明を頂きました。
また、国土交通省の最新の品質向上等に関しての取組を紹介頂きました。
第1部 村下 剛 氏 (北陸地方整備局 技術調整管理官)「北陸地方整備局の最近の取り組み」11:10~12:10
演題:「コンクリート構造物の劣化と補修技術」
講師:江良 和徳 氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
コンクリートの劣化、特に鉄筋腐食とASRについて分かりやすく説明しました。
第2部 江良 和徳 氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)「コンクリート構造物の劣化と補修技術」13:00~13:50
講師:阿部 健 氏(日本エルガード協会・CP工法研究会)
演題:「電気化学的防食技術と健康寿命」
分かりやすく電気防食工法をせつめいしました。
第3部 阿部 健 氏(日本エルガード協会・CP工法研究会)「電気化学的防食技術と健康寿命」14:00~15:00
演題:「亜硝酸リチウム補修技術と健康寿命」
講師:江良 和徳 氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
亜硝酸リチウムを使った、ASR対策と鉄筋防錆を行ういろいろな工法を紹介しました。
第4部 江良 和徳 氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)「亜硝酸リチウム補修技術と健康寿命」15:05~15:20
演題:「PVB 樹脂および珪砂を用いた高性能防食鉄筋「サンドグリップバー」」
講師:片野 啓三郎 氏(大林組技術研究所)
塩害環境に適した材料。エポキシ鉄筋の欠点を改良した防食鉄筋です。
第5部 片野 啓三郎 氏(大林組技術研究所)「PVB 樹脂および珪砂を用いた高性能防食鉄筋「サンドグリップバー」15:20~16:00
演題:「すぐに役立つセメント系補修・補強材料の基礎知識2018」
講師:講師:早野 博幸 氏 (一社)セメント協会)
動画を交えてセメント系補修材の説明を行いました。
第6部 早野 博幸 氏 (一社)セメント協会)「すぐに役立つセメント系補修・補強材料の基礎知識2018」16:00~16:45
演題:「コンクリート用塗料の性能と機能 ~塗布型剥落防止塗料と視認性付加塗料~
講師:中丸 大輔氏(日本ペイント(株))
第7部 中丸 大輔氏(日本ペイント(株))「コンクリート用塗料の性能と機能 ~塗布型剥落防止塗料と視認性付加塗料~」司会進行
(一社)コンクリートメンテナンス協会
㈱西奈美組 西奈美専務
受付を手伝って頂いた新潟の会員
㈱西奈美組 胎内市
㈱佐久間組 新潟市
渡辺建設㈱ 小千谷市
㈱山長組 長岡市
㈱北洋 柏崎市
㈱目黒建設 五条市
㈱三川土建 阿賀町
㈱大野建設 新潟市
㈱河村組 燕市
明和工業㈱ 新潟市
㈱国井組 加賀野市
熱心な聴講