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2018年03月07日 中建日報

「平和の灯」補修で感謝状

2018年03月07日 中建日報 | プレスリリース | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会 広島市の松井一實市長は2月26日、平和記念公園内のコンクリート製モニュメント『平和の灯』補修工事等に係る社会奉仕活動を行ったとして、広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)と(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)に感謝状を贈呈した。
 活動が始まったのは約2年前。当時の『平和の灯』は表面がカビやコケで黒く汚れ、コンクリートの剥離やひび割れも点在しており、状況を見かねた同会らが広島市に健全度調査を申し出たのがきっかけだ。 その後、同会らは会員の有志を募り、平成28年5月に3日間かけてコンクリート表面の状態や内部の構造、鉄筋腐食状況などを探る健全度調査を実施。昨年1月には表面の高圧洗浄と適切な工法を選ぶための補修試験、さらに同6月には補修工事と、全てのコンクリート補修業者や建設コンサルタントからなる会員のボランティアによって実施していた。
 贈呈式には、診断士会の米倉会長(米倉インフラ技術研究所)と鈴木智郎副会長(復建調査設計)、コンクリートメンテナンス協会の峯松昇司副会長(井上建設)が出席。
 松井市長は両会の活動に対して深い感謝の意を述べるとともに、今後の維持管理への協力を要請。米倉会長は、「コンクリートは適切な施工や補修を行うことで延命化できる」として、維持管理の重要性を改めて伝えた。
 診断士会によれば、工事後1年となる今年6月をメドに補修後の点検を実施する予定であるほか、今後の長期的な維持管理についても引き続き助言を行っていく方針という。
 米倉会長は終了後、「多くの観光客が訪れる公園内で見苦しい状況を放置しておけないとの思いでやったこと。会員の協力に感謝したいし、補修を通じて社会に貢献する診断士の役割が少しでも広まってもらえれば」と話していた。