2017/8/8長野フォーラム
長野県建設業協会 松筑支部(松筑建設事業協同組合)
台風が直撃し、一度は開催中止を検討したが長野県はそれるとのことで開催を決定。
当日は風が少し強いものの、雨も降らず無事に進行しました。
災害対策のためフォーラムに参加ができない方も多くいましたが、出席率は良く、講演を熱心に聴講していました。
会場の設営や道具の準備は長野県協会員 福美建設株式会社様にご協力いただき、スムーズに開催できました。
参加申し込み総数:166
内発注者:17
参加者総数:127
内発注者:10
参加率:76.5%
10:00~10:10 主催者挨拶、趣旨説明 福美建設株式会社 取締役副社長 竹内 祥一 様
本日は平日のご多忙にも関わりませず、かくも多数ご参加いただき有難うございます。
本年度の私たちのテーマは「構造物の健康寿命を延ばすためのシナリオ」です。
全国13都市で「補修補強に関するフォーラムを開催いたします。」長野フォーラムは、12会場目となります。
さて、我が国の社会資本を支える様々なコンクリート構造物は確実に老朽化し、劣化が進行しております。
このまま供用し続けると社会資本としての要求性能を満たせなくなる危機に面していると感じています。
その危機を防ぐには、「構造物が適切な性能を維持しうる期間」である、「構造物の健康寿命」を延ばすしかありません。
コンクリート構造物の健康寿命を延ばすには,対象コンクリート構造物の将来のあるべき姿を想定して、「どのように維持管理していくか?」というシナリオ作成から始めたらどうでしょうか。
すなわち、構造物の将来のあるべき姿を想定して、維持管理のシナリオを作成することが、健康寿命と非常に関係が大きいと考えます。
それは、劣化機構に応じて補修材料と工法を選定するだけでなく、
・それを定量的な観点に立って補修設計することが大切だと考えています。
・また、補修後の維持管理シナリオを、経済性を考慮した、時間軸で捉えることも重要です。
定量的な補修工法と維持管理シナリオを総合的に組合わせることで、コンクリート構造物の長寿命化の実現、そして持続可能な社会の実現に寄与できると考えています。
最後になりましたが、
長野県は、融雪剤による塩害、冬場の凍害、そしてASRの多い、コンクリートにとりましては非常に過酷な土地柄です。本日の講習内容が必ず、皆様の業務にお役に立つと確信しています。長時間となりますが最後までよろしくお願い申し上げます。
10:10~11:00 演題:「建設現場の生産性革命」
講師:中須賀 聡氏(関東地方整備局企画部技術調整管理官)
11:10~11:40 演題:「小規模橋梁補修課題解決にむけた伸縮装置及び床板防水の一体化工法について」
講師:竹内 祥一氏(福美建設(株))
11:40~12:30 演題:「劣化機構に応じたコンクリート補修の基本的な考え方」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
13:15~14:05 演題:「電気防食技術の解説と応用」
講師:中村 貴毅氏(日本エルガード協会 ・ CP工法研究会 日本防食工業(株)所属)
14:10~15:10 演題:「亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修技術 -塩害・中性化・ASRを中心に-」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
15:20~16:00 演題:「すぐに役立つセメント系補修・補強材の基礎知識2017」
講師:島崎 泰氏((一社セメント協会)セメント系補修・補強材料推進WG)
16:00~16:45 演題:「機能性塗料を用いた補修方法の提案~塗膜型剥落防止工法と表面保護クリヤー工法~」
講師:中丸 大輔氏(日本ペイント(株) 顧客推進鉄構グループ)
他