2017/07/28 宮城フォーラム
仙台国際センター
参加申し込み総数:395
内発注者:16
参加者総数:248
内発注者:11
参加率:62.8%
主催者挨拶 趣旨説明
(一社)コンクリートメンテナンス協会
会長 徳納剛
本日は平日のご多忙にも関わりませず、かくも多数ご参加いただき有難うございます。
本年度の私たちのテーマは「構造物の健康寿命を延ばすためのシナリオ」で、全国13都市で補修補強に関するフォーラムを開催いたします。宮城会場は、10会場目となります。
さて、我が国の社会資本を支える様々なコンクリート構造物は確実に老朽化し、劣化が進行しております。
このまま供用し続けると社会資本としての要求性能を満たせなくなる危機に面していると感じています。
その危機を防ぐには、「構造物が適切な性能を維持しうる期間」である、「構造物の健康寿命」を延ばすしかありません。
コンクリート構造物の健康寿命を延ばすには,対象コンクリート構造物の将来のあるべき姿を想定して、「どのように維持管理していくか?」というシナリオ作成から始めたらどうでしょうか。
すなわち、将来のあるべき姿を想定して、維持管理のシナリオを作成することが、健康寿命と非常に関係が大きいと考えます。
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それは、劣化機構に応じて補修材料と工法を選定するだけでなく、
・それを定量的な観点に立って補修設計することが大切だと考えています。 (定量的な補修設計については江良先生のご講演を参考にしてください。)
・また、補修後の維持管理シナリオを、経済性を考慮した、時間軸で捉えることも重要です。
・再劣化させない工法が常に正しいとは限らないと思います。
・必要最小限の費用を投じて再劣化を許容する維持管理のシナリオ
も、構造物の与えられた環境を考えるとあるはずです。
定量的な補修工法と維持管理シナリオを総合的に組合わせることで、コンクリート構造物の長寿命化の実現、そして持続可能な社会の実現に寄与できると考えています。
ここにご参集の皆様はコンクリート補修に関わる専門家だと思いますが、是非とも本日はお持ちの知識と経験にとらわれないでご聴講頂ければと思います。必ず、皆様の業務のお役に立てる内容だと思います。
長時間となりますが、最後までご聴講をお願いいたします。
10:10~11:00 演題:「コンクリート構造物の施工が品質・耐久性に与える影響」
講師:山口 満氏(東北地方整備局道路部道路保全企画官)
11:10~12:10 演題:「劣化機構に応じたコンクリート補修の基本的な考え方」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
13:00~13:50演題:「電気防食技術の解説と応用」
講師:新藤 麻子氏(日本エルガード協会 ・ CP工法研究会 日本防食工業(株)所属)
14:00~15:10 演題:「亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修技術 -塩害・中性化・ASRを中心に-」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
15:20~16:00演題:「すぐに役立つセメント系補修・補強材の基礎知識2017」
講師:五十嵐 数馬氏((一社セメント協会)セメント系補修・補強材料推進WG)
16:00~16:45演題:「機能性塗料を用いた補修方法の提案~塗膜型剥落防止工法と表面保護クリヤー工法~」
講師:中丸 大輔氏(日本ペイント(株) 顧客推進鉄構グループ)
次年度へ申し送り
弁当の手配が必要
弁当の手配が出来ないときは、
・会場内に一か所しか食事が出来るところがないので、「昼食を持参したほうが良い。」を、事前メールで知らせておく必要がある。