広島フォーラム 1日目
〒730-0051
広島市中区大手町1丁目5-3
広島県民文化センター 多目的ホール
※2日とも参加する場合は両方の日程にお申し込みください。超満員になりました。
通路に座る方も出ました。
来年は会場を変えることを検討する必要があります。
参加申し込み総数:567
内発注者:36
参加者総数:459
内発注者:34
参加率:81.0%
10:00~10:10 主催者挨拶、趣旨説明
(一社)コンクリートメンテナンス協会
会長 徳納剛
本日は平日のご多忙にお関わりませず、斯くも多数ご参加いただき有難うございます。
本年度、「構造物の健康寿命を延ばすためのシナリオ」と題しまして、本日の広島会場を皮切りに、全国13都市で補修補強に関するフォーラムを開催いたします。
我が国の社会資本を支える様々なコンクリート構造物は確実に老朽化、劣化が進行しております。
このまま供用し続けると社会資本としての要求性能を満たせなくなる危機に面しています。
それを防ぐには、構造物が適切な性能を維持しうる期間すなわち、構造物の健康寿命を延ばすしかありません。
コンクリート構造物の健康寿命を延ばすには「将来どのように維持管理していくか?」
というシナリオを基に
点検、調査、診断、補修、補強の様々な技術を駆使して構造物の維持管理に取り組んでいかなければならないと考えます。
ひび割れがあるから、ひび割れ補修をする。鉄筋が露出しているから断面修復をするという物理的対処の補修工法で、再劣化が発生しています。
たとえば、ASRが原因のひび割れというだけで、エポキシ3種と決めて補修対策をしていませんか?
私たちは、
・「塩害に効く」とは何を指しているのか?
・「ASRを抑制する」とはどのような状況を指しているのか?
それらを明確にしなければまた再劣化を繰り返してしまうはずだと考えています。
劣化機構に応じて補修材料と工法を選定するだけでなく、それを定量的な観点に立って補修設計しなくてはいけないと考えています。
また、補修後の維持管理シナリオを、経済性を考慮した、時間軸で捉えることも重要で、再劣化させない工法が常に正しいとは限らないと思います。必要最小限の費用を投じて再劣化を許容する維持管理のシナリオも、構造物の与えられた環境を考えるとあるはずです。
定量的な補修工法と維持管理シナリオを総合的に評価することで、コンクリート構造物の長寿命化の実現、そして持続可能な社会の実現に寄与できると考えています。
本日と明日の二日間、官・学・産の各分野をそれぞれ代表する講師陣をお迎えしております。
私たちが目指します本年度のテーマ「構造物の健康寿命を延ばすためのシナリオ」をご理解頂き、コンクリート構造物の本来あるべき将来像を見据えた補修設計のきっかけになれば幸いです。
10:10~11:10 「社会資本のメンテナンスに関する取り組み」
中国地方整備局道路部道路情報管理官
沢口 俊樹氏
経歴
H24~ 福山河川国道事務所 副所長
H27~ 道路部 道路管理課長
H28~ 道路部 道路保全企画官
H29~ 道路部 道路情報管理官(現職)
11:20~12:20 「予防保全で健康寿命を延ばす策」
近未来コンクリート研究会 代表
十河 茂幸先生
13:20~14:20 「長寿命構造物を造るシナリオとメンテナンス技術」
広島工業大学教授 竹田 宣典先生
14:30~16:00 劣化機構に応じたコンクリート補修の基本的な考え方」
コンクリートメンテナンス協会 技術委員長江良 和徳氏
16:10~16:55 「すぐに役立つセメント系補修・補強材の基礎知識2017」
(一社)セメント協会 セメント系補修・補強材料推進WG講師 持田泰子 氏
受付風景
司会進行
(一社)コンクリートメンテナンス協会
副会長 峯松昇司
2日間 多くの講師を時間通りに進行して頂きました。
ご苦労様でした。