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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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(2)ASR補修の適用事例

名称陶橋 (ASRリチウム工法)
用途橋台補修
発注者国土交通省四国地方整備局
工事場所香川県綾歌郡綾南町陶
工事時期2005.7~2005.12
施工数量橋台2基
アルカリ総量:4.6kg/m3
⇒亜硝酸リチウム:19.7kg/m3
工事概要橋台前面に亀甲状ひび割れが多数発生していた。橋台背面側および伸縮継手位置からの水分侵入が著しく、完全な止水が困難であった。さらに残存膨張量も大きかったため、従来工法では早期に再劣化することが予測され、ASRリチウム工法が採用された。
 9年後の追跡調査でも再劣化のないことを確認している。
残存膨張量
(JCI-DD2)
施工前:0.081%
施工後:0.018%
【施工前の劣化状況(2005年)】

【施工前の劣化状況(2005年)】

【施工後9年経過時(2014年)】

【施工後9年経過時(2014年)】

【施工状況(圧入装置全景)】

【施工状況(圧入装置全景)】

【施工状況(注入状況)】

【施工状況(注入状況)】

名称一ツ橋 (ASRリチウム工法)
用途橋脚、橋台補修
発注者愛媛県
工事場所愛媛県
工事時期2011年度
施工数量橋台2基
橋脚2基
工事概要橋脚はり部に落橋防止装置を設置する計画であったが、設置するはり部が著しいASR劣化を生じていた。
 来るべき大地震時に落橋防止装置が機能する際に、アンカー定着部と母材側のコンクリートとの付着がASR進行によって低下しないよう、耐震補強の効果を担保する目的でASRリチウム工法を施工した。
残存膨張量
(JCI-DD2)
施工前: ―
施工後: ―
名称湯村大橋 (ASRリチウム工法,リハビリカプセル工法)
用途橋台補修
発注者島根県雲南県土整備事務所
工事場所島根県雲南市木次町
工事時期2012.9~2012.12
施工数量橋台1基
躯体たて壁:ASRリチウム工法
パラペット:リハビリカプセル工法
工事概要本橋はA1橋台、A2橋台ともにASR劣化していたが、A2橋台は残存膨張量が無害と判定されたため、ひび割れ注入工と表面含浸工のみで補修し、残存膨張量が有害なA1橋台のみ亜硝酸リチウムを内部圧入した。
 部材寸法に応じて最適な内部圧入工法を選定し、躯体たて壁部にはASRリチウム工法を、パラペット部にはリハビリカプセル工法が適用された。
残存膨張量
(JCI-DD2)
施工前:0.065%
施工後:0.019%
【対象橋台全景】

【対象橋台全景】

【施工前の劣化状況】

【施工前の劣化状況】

【たて壁部施工状況:ASRリチウム工法】

【たて壁部施工状況:ASRリチウム工法】

【パラペット部施工状況:リハビリカプセル工法】

【パラペット部施工状況:リハビリカプセル工法】

名称山内高架橋 (ASRリチウム工法)
用途橋台・橋脚補修
発注者佐賀県武雄土木事務所
工事場所佐賀県武雄市
工事時期2012.12~2013.10(3工区計)
施工数量1工区:橋台1基、橋脚9基
2工区:橋台1基、橋脚13基
3工区:橋台1基、橋脚8基
工事概要過去にASR補修として表面被覆工法(シート併用)が施工されていたが、塗膜の下で著しい再劣化が進行していた。
交通量の多い大規模な高架橋で一部はJRを跨ぐ跨線橋となっている重要度の高い構造物であり、これ以上の再劣化を許容しないという維持管理シナリオが選択され、ASRリチウム工法が適用となった。
 施工後の残存膨張量試験の結果、将来的な膨張性が低減されたことが示された。
残存膨張量
(JCI-DD2)
施工前:0.180%
施工後:0.012%
【山内高架橋全景】

【山内高架橋全景】

【施工前の橋台たて壁再劣化状況】

【施工前の橋台たて壁再劣化状況】

【施工前の再劣化状況(近接)】

【施工前の再劣化状況(近接)】

【施工状況(内部圧入工)】

【施工状況(内部圧入工)】