(1)塩害で劣化した橋台の補修(表面含浸工)
施工概要
対象構造物 | 山間部にある道路橋橋台 |
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劣化状況 | ひび割れ |
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塩害の抑制方針 | ①劣化因子(Cl-)の遮断 ②鉄筋腐食の抑制 |
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補修工法の選定 | 表面含浸工法(共に亜硝酸リチウム使用) |
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・コンクリート表面に幅0.1から0.2mm程度のひび割れが見られていた。
・塩化物イオン濃度は腐食発生限界を超えていた.
・はつり調査の結果,鉄筋腐食は軽微であった.
・コンクリート表面を高圧洗浄し,表面の汚れや油分などを除去する.
・コンクリート表面に亜硝酸リチウム系表面含浸材をローラーにて塗布する.
【使用材料の例】
亜硝酸リチウム : プロコンガードプライマー
・亜硝酸リチウム系表面含浸材を塗布が完了した後,12時間以上の養生期間を置く.
・養生期間が経過した後,コンクリート表面にケイ酸リチウム系表面含浸材をローラーにて塗布する.
【使用材料の例】
ケイ酸リチウム : プロコンガード
・亜硝酸リチウムが鉄筋腐食を抑制するとともに,ケイ酸リチウムが劣化因子を遮断する.
・無色透明の表面含浸材であるため,施工後も構造物の外観を変えない.