2016年7月20日 東京フォーラム
申込者数:449名
参加者:307名
参加率:68.4%
東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル
日経ホール
主催者挨拶 10:00~10:10
(一社)コンクリートメンテナンス協会 会長 徳納 剛
本日は平日のご多忙のところ、かくも多数ご参加頂き有難うございます。私は一般社団法人コンクリートメンテナンス協会代表の徳納です。
本年度、私たちコンクリートメンテナンス協会は、札幌から那覇まで、整備局所在地の10か所で「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」を開催いたします。
本日の東京会場が今年 7 番目の開催となります。そして、首都東京で開催する。東京フォーラムが私たちの一番重要なイベントになります。
昨年も、私たちの「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」をご聴講頂いた方も数多くいると思います。
コンクリートの補修材料及び技術は年々進化しています。そうした最新の知見を交え、昨年よりも進化したコンクリート補修技術を紹介させて頂きます。
さて、このフォーラムを開催する目的は、とよく問われます。それは、「正しいコンクリート補修をして、私たちの大切な社会資本であるコンクリート構造物を限られた資源で健康的に長寿命化をする」ことです。すなわち、数多い補修材料と補修工法から、経済的・社会的・気候的条件を考慮して、その構造物に適した正しい選定をして頂きたい。
コンクリート補修を考えるとき、様々な要素を考慮しなくてはいけません。行政の動向、経済的要素、数多い最新の技術や材料などなどです。
このような膨大な情報をインプットして正しい工法や材料を選定することは容易な業務ではありません。 このような莫大な情報と難解な工法選定プロセスをどのように紹介しようかと、協会内で長時間にわたり議論いたしました。
補修業務に関わる全ての要素が理解できるように紹介しないと偏った知識になります。偏った知識では、偏った補修になる。そのような議論の結果として今回の二日間の開催として、より多くの情報を提供する事としました。
今回のフォーラム内容としましては、
行政の立場から国土交通省大臣官房技術審議官の五道仁実様に「i-constructionの推進」と題しましてご講演頂きます。
また、コンクリート補修の研究者の立場から、芝浦工業大学准教授の濱崎仁先生に「軍艦島におけるRC建築物の状況と保存に向けた検討」と題しまして最新の塩害環境での補修の考え方をご紹介いただきます。濱崎先生はコンクリート工学会、建築学会の委員会活動を通してご活躍され、塩害環境におけるコンクリートの劣化と補修技術に関しましては国内第一人者でございます。
そして、コンクリート補修の工法選定に関して、当協会の江良技術委員長に、定量的工法選定に経済的要素を交えて最新の工法選定についてご講演頂きます。江良先生は京都大学大学院で宮川豊章教授の下、亜硝酸リチウムの圧入によるASR対策で学位を取得されて、現在この分野では第一人者でございます。
この工法選定の考え方を受けて、二日目になりますが、最近注目の亜硝酸リチウムを使った鉄筋防錆技術を、ASR対策も含めて江良先生に講演頂きます。最近、亜硝酸リチウムの効果はだいぶ理解されるようになりましたが、今回は定量的な工法選択のため、亜硝酸リチウムを使ったいろいろな工法を紹介いたします。
また、鉄筋防錆に関しまして、絶対に考慮しなくてはいけない電気防食工法についてはコンクリート構造物の電気化学的防食工法協会のナカボーテックの小林浩之先生にご講演をいただきます。
亜硝酸リチウムを使った工法と電気防食工法の両方をご理解いただければ、鉄筋防錆の考え方がご理解いただけると思います。
そして、劣化因子侵入阻止の考え方といたしましては、表面含浸材に関して、シラン系について旭化成ワッカーシリコンから講師をお呼びしていますし、ケイ酸系については、江良先生の講演の中で説明していただきます。また、有機系表面被覆材に関しては、日本ペイントの中丸先生に剥落防止を交えてご講演頂きます。
セメント協会より無機系補修材についてご講演頂きます。その他、最新の調査方法、支承防錆等、の講師をお招きしています。
二日間を通してご聴講頂けますと、二日間開催の意義がご理解頂けると思います。
二日間通しての長時間となりますが、ご堪能いただけましたら幸いです。
また、講演内容に関しての質問や、業務上の質問がございましたら、協会にご遠慮なくお問い合わせください。真摯に対応させて頂きます。
第一部(60分) 10:10~11:10
「i-constructionの推進」
国土交通省大臣官房室 技術審議官 五道仁実氏
第二部(50分) 11:20 ~12:10
「すぐに役立つセメント系補修・補強材料の基礎知識」
セメント協会島崎 康氏
第三部(60分) 13:10~14:10
「軍艦島(端島)におけるRC建築物の状況と保存に向けた検討」
芝浦工業大学准教授 濱崎仁先生
第四部(90分) 14:20 ~15:50
「劣化機構に応じた補修工法選定の基本的な考え方」
コンクリートメンテナンス協会技術委員長 江良和徳氏
第五部(30分) 16:00 ~16:30
「塗装材料の規格と試験方法」
日本塗料検査協会 山田卓司氏
司会進行
(一社)コンクリートメンテナンス協会 副会長 峯松昇司
受付状況 その他
会場 備品
場内は広く申し分なし。
空調音響も素晴らしく、シアターであるが、テーブルが出るのが良い。
立地も地下鉄から繋がっていて、東京駅からも徒歩で地上・地下で来れる。