福岡フォーラム 一日目
福岡国際会議場 メインホール
〒812-003 福岡市博多区石城町2-1
参加申込:515人(内官庁30人)
参加者数:372人
参加率:72%
定員1000人
主催者挨拶 10:00~10:10
一般社団法人コンクリートメンテナンス協会 会長 徳納剛
本日は平日のご多忙のところ、かくも多数ご参加頂き有難うございます。私は一般社団法人コンクリートメンテナンス協会代表の徳納です。
本年度、私たちコンクリートメンテナンス協会は、札幌から那覇まで、整備局所在地の10か所で「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」を開催いたします。
本日の福岡が今年二番目の開催となります。そして、参加者申込者が今現在一番多い会場です。九州地区のコンクリート補修の関心の高いことが理解できます。
昨年も、私たちの「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」をご聴講頂いた方も数多くいると思います。
コンクリートの補修材料及び技術は年々進化しています。そうした最新の知見を交え、昨年よりも進化したコンクリート補修技術を紹介させて頂きます。
さて、このフォーラムを開催する目的はと問われることがよくあります。それは、「正しいコンクリート補修をして、私たちの大事な社会資本であるコンクリート構造物を限られた資源で長寿命化をする」でございます。
コンクリート補修を考えるとき、様々な要素を考慮しなくてはいけません。行政の動向、経済的要素、数多い最新の技術や材料などなどです。
このような膨大な情報をインプットして正しい工法や材料を選定することは容易な業務ではありません。 このような莫大な情報と難解な工法選定プロセスをどのように紹介しようかと、協会内で長時間にわたり議論いたしました。
補修業務に関わる要素すべてが理解できるように紹介しないと偏った知識になる。そうなると、一日の講演では到底紹介できるものではない。そのような議論の結果として今回の二日間の開催となりました。
今回のフォーラム内容としましては、
行政の立場から九州地方整備局の加治技術調整官に「道路・河川の維持管理の取り組み等について」と題しましてご講演頂きます。
また、コンクリート補修の研究者の立場から、九州大学准教授の佐川先生に「コンクリート補修の基礎知識」と題しまして最新の補修の考え方をご紹介いただきます。佐川先生はコンクリート工学会、土木学会の委員会活動を通して、国内は元より、九州地方各地でご活躍でございます。
そして、コンクリート補修の工法選定に関して、当協会の江良技術委員長に、定量的工法選定に経済的要素を交えて最新の工法選定の動向を交えて、ご講演頂きます。江良先生は京都大学大学院で宮川豊章教授の下、亜硝酸リチウムの圧入によるASR対策で学位を取得されて、現在この分野では第一人者でございます。
この工法選定の考え方を受けて、
鉄筋防錆技術として、江良技術委員長による、ASR対策も含めた、亜硝酸リチウムを使った工法に関して、二日目に講演頂きます。先週行いました広島会場では、わざわざ江良先生の亜硝酸リチウムの話を聞きに来た方が多数いました。
また、鉄筋防錆に関しまして、絶対に考慮しなくてはいけない電気防食工法についてはエルガード協会の若杉三紀夫先生に講演をいただきます。
亜硝酸リチウムを使った工法と電気防食工法を理解いただければ、鉄筋防錆の考え方がご理解いただけると思います。
そして、劣化因子侵入阻止の考え方といたしましては、表面保護において、表面含浸材に関して、シラン系、ケイ酸系の講師をお呼びしています。また、有機系表面被覆材に関して、日本ペイントの中丸先生に剥落防止を交えてご講演頂きます。
セメント協会より無機系補修材についてご講演頂きます。その他、最新の調査方法、支承防錆等、の講師をお招きしています。
二日間を通してご聴講頂けますと、二日間開催の意義がご理解頂けると思います。
今回の二日間の講演をご理解いただければ、最新の補修技術をご理解できると思います。
二日間通しての長時間となりますが、ご堪能いただけましたら幸いです。
また、講演内容に関しての質問や、業務上の質問がございましたら、協会にご遠慮なくお問い合わせください。真摯に対応させて頂きます。
第一部(60分) 10:10~11:10
「道路・河川の維持管理の取り組み等について」
九州地方整備局企画部 技術調整管理官 加治賢祐氏
第二部(50分) 11:20 ~12:10
セメント協会 早野博幸氏
「すぐに役立つセメント系補修・補強材料の基礎知識」
第三部(60分) 13:10~14:10
「コンクリートの劣化に関する基礎知識」
九州大学准教授 佐川康貴先生
第四部(90分) 14:20 ~15:50
「劣化機構に応じた補修工法選定の基本的な考え方」
コンクリートメンテナンス協会技術委員長 江良和徳氏
第五部(30分) 16:00 ~16:30
「塗装材料の規格と試験方法」
日本塗料検査協会 山田卓司氏
その他
少し大きすぎる会場だが、ゆったり座れて良い。
ステージも大きく、天井も高いので、スクリーンが大きい。
来年はもっと参加者を増やす工夫が必要。
小さいが、テーブルが出るので便利。
司会進行
極東興和㈱ 千場部長