広島フォーラム 1
広島県民文化センター 多目的ホール
〒730-0051 広島市中区大手町1丁目5-3
参加申込者数:419人
参加者数:354人
参加率:84%
主催者挨拶 10:00~10:10
(一社)コンクリートメンテナンス協会
会長 徳納 剛
本日は平日のご多忙のところ、かくも多数ご参加頂き有難うございます。私は一般社団法人コンクリートメンテナンス協会代表の徳納です。
本年度、私たちコンクリートメンテナンス協会は、札幌から那覇まで、整備局所在地の10か所で「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」を開催いたします。
本日の広島が今年最初の開催となります。
昨年も、私たちの「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」をご聴講頂いた方も数多くいると思います。
コンクリートの補修材料及び技術は年々進化しています。そうした最新の知見を交え、昨年よりも進化したコンクリート補修技術を紹介させて頂きます。
さて、このフォーラムを開催する目的はと問われることがよくあります。それは、「正しいコンクリート補修をして、私たちの大事な社会資本であるコンクリート構造物を限られた資源で長寿命化をする」でございます。
コンクリート補修を考えるとき、様々な要素を考慮しなくてはいけません。行政の動向、経済的要素、数多い最新の技術や材料などなどです。
このような膨大な情報をインプットして正しい工法や材料を選定することは容易な業務ではありません。 このような莫大な情報と難解な工法選定プロセスをどのように紹介しようかと、協会内で長時間にわたり議論いたしました。
補修業務に関わる要素すべてが理解できるように紹介しないと偏った知識になる。そうなると、一日の講演では到底紹介できるものではない。そのような議論の結果として今回の二日間の開催となりました。
今回のフォーラム内容としましては、
行政の立場から中国地方整備局の稲森技術調整官に「社会資本のメンテナンスに関する取組」と題しましてご講演頂きます。
また、コンクリート補修の研究者の立場から、広島工業大学の十河教授にご講演頂きます。十河先生は大林組技術研究所で材料の研究に長年携わって、コンクリート工学会や土木学会でご活躍でございます。
そして、コンクリート補修の工法選定に関して、当協会の江良技術委員長に、定量的工法選定に経済的要素を交えて最新の工法選定の動向を交えて、ご講演頂きます。江良先生は京都大学大学院で宮川豊章教授の下、亜硝酸リチウムの圧入によるASR対策で学位を取得されて、現在この分野では第一人者でございます。
この工法選定の考え方を受けて、
鉄筋防錆技術として、江良技術委員長による、ASR対策も含めた、亜硝酸リチウムを使った工法に関してご講演頂きます。
また、鉄筋防錆に関しまして、絶対に考慮しなくてはいけない電気防食工法についてはエルガード協会の中川先生に講演をいただきます。
亜硝酸リチウムを使った工法と電気防食工法を理解いただければ、鉄筋防錆の考え方がご理解いただけると思います。
そして、劣化因子侵入阻止の考え方といたしましては、表面保護において、表面含浸材に関して、シラン系、ケイ酸系の講師をお呼びしています。また、有機系表面被覆材に関して、日本ペイントの中丸先生に剥落防止を交えてご講演頂きます。
セメント協会より無機系補修材についてご講演頂きます。その他、最新の調査方法、支承防錆等、の講師をお招きしています。
二日間を通してご聴講頂けますと、二日間開催の意義がご理解頂けると思います。
今回の二日間の講演をご理解いただければ、最新の補修技術をご理解できると思います。
二日間通しての長時間となりますが、ご堪能いただけましたら幸いです。
また、講演内容に関しての質問や、業務上の質問がございましたら、協会にご遠慮なくお問い合わせください。真摯に対応させて頂きます。
第一部(60分) 10:10~11:10
「社会資本のメンテナンスに関する取り組み」
中国地方整備局企画部 技術調整管理官 猪森正一氏
第二部(50分) 11:20 ~12:10
すぐに役立つセメント系補修・補強材料の基礎知識
(一社)セメント協会
持田泰子
第三部(60分) 13:10~14:10
「コンクリート構造物の健康寿命を延ばすには」
広島工業大学教授 十河茂幸先生
第四部(90分) 14:20 ~15:50
「劣化機構に応じた補修工法選定の基本的な考え方」
コンクリートメンテナンス協会技術委員長 江良和徳氏
第五部(30分) 16:00 ~16:30
「塗装材料の規格と試験方法」
日本塗料検査協会 山田卓司氏
その他