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2015年07月08日 中建日報
江田島「大須橋」で見学会|コンクリメンテナンス協会ら|簡易圧入工法の概要学ぶ
(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)と広島県コンクリートメンテナンス協会は7月28日、『亜硝酸リチウム内部圧入工法による塩害対策補修工事現場見学会』を江田島市江田島町の大須橋で開き、広島県の担当者やコンサルから30人以上が参加。亜硝酸リチウム内部圧入による最新の補修技術を学んだ。
現在、塩害や中性化、ASRなどによるコンクリート構造物の有効な補修対策として亜硝酸リチウムを用いた工法が注目されており、「ひび割れ注入」「表面合浸」「断面修復」「内部圧入」などの技術がすでに実用化されている。
この日の見学会の対象となったのは、簡易型高圧注入『リハビリカプセル工法』(NETIS・CG-120005-A)による塩害対策補修工事の現場。同協会が推進する圧入工法の中でも、特に部材厚が薄いものや圧入量が小規模な構造物に適した工法で、江田島市が発注し、協会員の大胡興業(江田島市)が施工を行っている。
現場見学ではまず、室内での工事概要と施工技術説明が行われたのちに実際の現場ヘ移動。コンクリート橋脚の表面に削孔した穴に無数のカプセルが設置され、コンプレッサーの圧力で亜硝酸リチウム液が注入されている様子を工事用の足場から間近で見学した。
なお、同協会では、同様の見学会を中国地方で年に2回程度毎年開催している。徳納会長(福徳技研)は、「今後も引き続き開催し、予防保全技術のさらなる向上と工法普及に努めていきたい」と話していた。