プレス情報
2015年05月27日 九建日報
構造物補修等でフォーラム|コンクリートメンテ協会
(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納武使会長)は21日、福岡市で『コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2015』=写真=を開催した。全国17ヵ所で行うもの。皮切りとなる福岡会場には約300人が参加。参加者は熱心に聴講し、最新の知見と補修技術について理解を深めた。
近年、コンクリート片の落下等の事故が社会問題となり、コンクリート構造物の安全性の担保が最重要課題となっている。また経済的理由からコンクリート構造物の延命化も必要とされている。
同協会では、コンクリート構造物の維持管理技術に関するフォーラムを全国各地で毎年開催しており、本年度は札幌から那覇まで計17ヵ所で開催する。後援は、(公社)土木学会、(公社)日本コンクリート工学会、(公社)プレストレストコンクリート工学会など。
フォーラムに先立ち徳納会長があいさつ、「多くの材料や工法の中から選択するコンクリートの補修は難しいと考えられている。しかし、現地調査から材料・工法決定まで、補修設計フローに沿って取り組むと決して難しいものではない。このような考えのもと毎年、フォーラムを行っている」と開催の趣旨を話した。
フォーラムは6部構成で、スライドを交えながら分かりやすく講演。参加者は熱心に耳を傾けていた。テーマは森山博文氏(九州地方整備局企画部工事品質調整官)の「道路・河川構造物の老朽化に関する話題」、中丸大輔氏(日本ペイント販売株式会社)の「コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システム」、江良和徳氏(極東興和株式会社)の「コンクリートの劣化と補修工法選定の基本的な考え方」、「亜硝酸リチウムを用いた塩害、中性化、ASRの補修技術」など。