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2014年06月16日 中建日報
山口市でフォーラム開催|70人が参加 補修工法学ぶ
【山口】コンクリート構造物の補修専業者などで
組織する(一社)コンクリートメンテナンス協会(本部日広島市中区、徳納武使代表理事)は9日、山口市の山口県健康づくりセンターで「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2014~補修工法選定の考え方と適応性~」を開催した。
フォーラムには、県市町の担当者や施工・コンサル企業の技術者ら関係者約70人が出席し、今後増大するコンクリート構造物の維持管理に関する業務の最新動向や工法などを学んだ。
講師は、江良和徳工学博士(極東興和)と中丸大輔コンクリート診断士(日本ペイント販売)が務め、はじめに、江良工学博士が「コンクリートの劣化と補修工法選定の考え方」と題して、塩害・中性化・アルカリシリカ反応(ASR)によるコンクリート構造物の劣化など劣化のメカニズムを述べ、劣化要因に応じた補修工法選定の考え方や亜硝酸リチウムを用いた表面含浸工法、表面被覆工法、ひび割れ注入工法、断面修復工法、内部圧入工法など対処工法、予防保全技術・ライフサイクルコストを説明した。
また、中丸診断士は「コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて」と題し、支承狭隘部もできる亜鉛溶射技術などを紹介した。
同フォーラムは、コンクリート構造物の維持管理が注目される中で、予防保全技術を含む維持管理技術全般の周知と技術向上などを図ることを目的に、5月9日の鹿児島県を皮切りに全国20カ所で開かれ、好評を博している。なお、広島地区での開催は6月20日、広島市中区の広島国際会議場の予定。