2014/06/20 快晴
広島フォーラム 広島国際会議場 ヒマワリ
〒730-0811
広島市中区中島町1番5号
総申込み者数:350人
当日参加者数:6人
参加者数:256人
参加率:72%
官庁参加者:64人
第一部 10:30~12:00 講師 江良和徳(工学博士 極東興和㈱所属)
演題「コンクリート構造物の調査・診断・補修設計から補修工事・追跡調査まで」
第二部 13:00~14:00 講師 十河茂幸(工学博士 広島工業大学教授)
演題「コンクリート構造物の長寿命化について」
第三部 14:10~15:40 講師 江良和徳(工学博士 極東興和(株)所属)
演題「コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて」
第四部 15:50~16:40 講師 中丸大輔(コンクリート診断士 日本ペイント販売㈱所属)
演題「コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて」
平和公園内に隣接する、会議場です。
会長挨拶
徳納 剛
本日は平日のご多忙のところ、かくも多数ご参加頂き有難うございます。私はコンクリートメンテナンス協会代表の徳納でです。
本年度、私たちコンクリートメンテナンス協会は、札幌から那覇まで全国20か所でフォーラムを開催いたします。
本日の広島が今年11番目の開催となります。
昨年も、私たちの「フォーラム」をご聴講頂いた方も多くいると思いますが、本日の内容は、最新の知見と補修技術を交え、グレードアップしたフォーラムとしています。
それでは、私たちの補修の考え方について、少し話をさせて頂きます。
さて、「コンクリートの補修は難しい」とよく聞きます。
現地調査から材料・工法決定まで、補修設計フローに沿って取り組むと、コンクリート補修はけっして難しいものではありません。
コンクリート補修の設計業務を行うとき、
まず最初に、現地で調査をして劣化機構の特定をします。
劣化機構を特定するには【劣化指標値】を測定いたします。
【劣化指標値】とは【劣化程度の指標】となる数値です。
■ 塩害であれば塩化物イオン濃度の測定値
■ 中性化であれば中性化残りの測定値
■ ASRであれば残存膨張量試験の測定値
そして、要求性能と補修工法を選定するための大切な指標が【劣化指標値の限界許容値】です。
この【限界劣化指標値】と表現して
・劣化程度を評価、判断するための基準となる数値です。
・例えば、【限界劣化指標値】は
塩害であれば塩化物イオン濃度:1.2kg/m3
中性化であれば中性化残り:10mm
ASRであればJCI-DD2法による全膨張ひずみ:0.05%
劣化機構と構造物の劣化程度が特定できたら
【要求性能】を決めます。
【要求性能】とは
劣化機構や劣化程度に応じて、補修工法に必要とされる性能です。
最後に、要求性能をみたす事が出来る【補修工法】の選択と進めば、
補修とは決して難しいものではありません。
塩害・中性化の【要求性能】で「鉄筋腐食の抑制」があります。
この要求性能に対処できる補修工法で、防錆剤を使った工法の代表格が、本日、第三部で紹介される亜硝酸リチウムを使った工法です。
もう一つの代表格の電気防食工法についにては、6月27日の東京フォーラムと8月29日の大阪フォーラムで最新の知見を交えて詳しく紹介させていただきます。遠方ではありますが、ぜひお出でください。
われわれの、補修の考え方を、本日の講師の江良先生が 技術資料として作成し、最新の補修の考え方と補修技術を加え今年4月に改訂しました。
本日の講演はこの技術資料に沿った内容となっております。
この技術資料は唯一の亜硝酸リチウムを使った工法の解説本です。
まだ、お持ちでない方がいらっしゃったら、本日受付で、お求めいただければ幸いです。
私たちコンクリートメンテナンス協会は、特定の技術の工法協会ではありません。
有効な新しい技術を、議論しながら、推進してまいります。
本日の講演の内容が、広島県及び中国地方のコンクリート構造物の長寿命化に貢献できることを祈念いたします。
本日は午後5時までの長時間となりますが、最後までご聴講頂けましたら幸いです。
第一部 「コンクリートの劣化と補修工法選択の基本的な考え方」
工学博士 江良和徳 (技術委員長 極東興和所属)
初めての試みで、補修の基本的な考え方を午前中に講演しました
氏 名 江良 和徳(えら かずのり)
所 属 極東興和株式会社
事業本部事業推進部補修課
業務内容 コンクリート構造物の調査,診断,補修,補強業務
アルカリ骨材反応対策に関する研究開発(リチウムイオン内部圧入工)
資 格 博士(工学)
技術士(総合技術監理部門,建設部門)
コンクリート診断士
コンクリート構造診断士
来賓挨拶
国土交通省 中国地方整備局 企画部 技術調整管理官 高橋広幸 様
第二部 「コンクリート構造物の長寿命化について」
工学博士 十河茂幸 (広島工業大学教授)
講師プロフィール
氏 名 : 十河茂幸(そごう しげゆき)
所 属 : 広島工業大学 工学部 都市デザイン工学科 教授
専門分野 : コンクリート工学
研究テーマ : コンクリートの製造システムに関する研究
コンクリート構造物の施工技術に関する研究
コンクリートの耐久性向上技術に関する研究
コンクリート構造物の維持管理技術に関する研究
所属学会 : 土木学会,日本コンクリート工学会,セメント協会、ほか
著 書 : コンクリートのひび割れがわかる本(セメントジャーナル社)
コンクリート診断士試験合格指南(日経コンストラクション)
コンクリート診断士試験重要キーワード100(日経コンストラクション)
他多数
第三部 「亜硝酸リチウムを用いた補修技術」
工学博士 江良和徳 (技術委員長 極東興和所属)
第四部 前半 「支承リバイバルシステム」 既設鋼製支承の金属溶射と常温亜鉛めっき塗装による長期耐久防食工法
ダイクレ興産(株) 常務 光永浩一
第四部 後半 「コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて」
コンクリート診断士 中丸大輔 (日本ペイント販売(株)所属)
氏 名 中丸 大輔(なかまる だいすけ)
所 属 日本ペイント販売株式会社
鉄構営業部
業務内容 塗装によるコンクリート塗装材の販売・提案
資 格 コンクリート診断士
受付風景
司会進行
積算委員長 峯松昇司 (井上建設(株)営業部長)
報道