2014/05/30 曇り
沖縄フォーラム
沖縄県男女共同参画センター てぃるる ホール
那覇市西3丁目11番1号
定員480人
参加申し込み:113人
当日参加:6人
参加申込者計:119人
参加者計:93人
参加率:82.3%
アリーナ形式の会場
ステージも:93あり、天井も高い。
音響も問題なし
会長挨拶
徳納武使
定刻になりましたので、只今より「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」を開催させていただきます。
携帯電話の電源を切るか、マナーモードへ切り替えお願いします。
本日は平日のご多忙のところ、かくも多数ご参加頂き有難うございます。私は一般社団法人コンクリートメンテナンス協会代表の徳納です。
本年度、私たちコンクリートメンテナンス協会は、札幌から那覇まで全国20か所でフォーラムを開催いたします。
本日の沖縄が今年7番目の開催となります。
昨年も、私たちの「フォーラム」をご聴講頂いた方も多くいると思いますが、本日の内容は、最新の知見と補修技術を交え、グレードアップしたフォーラムとしています。
本日の開催に関しては、当協会会員の、極東興和(株)沖縄営業所、日本ペイント販売九州支店、に大変なご尽力を頂いたことを紹介させていただきます。
それでは、補修の考え方について、少し話をさせて頂きます。
さて、「コンクリートの補修は難しい」とよく聞きます。
現地調査から材料・工法決定まで、補修設計フローに沿って取り組むと、コンクリート補修は難しいものではありません。
コンクリート補修の設計業務を行うとき、
まず最初に、現地で調査をして劣化機構の特定をします。
劣化機構を特定する数値が
「劣化指標値」です。
「劣化指標値」とは「劣化程度の指標」となる数値です。
■ 塩害であれば塩化物イオン濃度の測定値
■ 中性化であれば中性化残りの測定値
■ ASRであれば残存膨張量試験の測定値
そして、要求性能と補修工法を選定するための大切な指標が【劣化指標値の限界値】です。
この【劣化指標限界値】は
・劣化程度を評価、判断するための基準となる数値です。
・例えば、劣化指標現価値は
塩害であれば塩化物イオン濃度:1.2kg/m3
中性化であれば中性化残り:10mm
ASRであればJCI-DD2法による全膨張ひずみ:0.05%
劣化機構と劣化程度が特定できたら
【要求性能】を決めます。
【要求性能】とは
劣化機構や劣化程度に応じて、補修工法に必要とされる性能です。
最後に、要求性能をみたす事が出来る【補修工法】の選択と進めば、
補修とは決して難しいものではありません。
塩害・中性化の【要求性能】で「鉄筋腐食の抑制」があります。
この要求性能に対処できる補修工法で、防錆剤を使った工法の代表格が、本日、紹介される亜硝酸リチウムを使った工法です。
もう一つの代表格の電気防食工法についにては、6月27日の東京フォーラムと8月29日の大阪フォーラムで最新の知見を交えて詳しく紹介させていただきます。遠方ではありますが、ぜひお出でください。
われわれの、補修の考え方を、本日の講師の江良先生が 技術資料として作成し、最新の補修の考え方と補修技術を加え今年4月に改訂しました。
本日の講演はこの技術資料に沿った内容となっております。
また、唯一の亜硝酸リチウムを使った工法の解説本です。 。
まだ、お持ちでない方がいらっしゃったら、本日受付で、お求めください。
私たちコンクリートメンテナンス協会は、特定の技術の工法協会ではありません。
有効な新しい技術を、議論しながら、推進してまいります。
その一つとして、本日第二部では、日本ペイント販売(株)の最近注目されている、塗膜型剥落防止システムを紹介いたします。
また、昨年紹介しました亜硝酸リチウムとケイ酸系を組み合わせて、劣化因子の侵入防止と防錆効果の両方を持っ たハイブリッド型含浸工法は多くの現場で採用されてその効果が高く評価されるようになりました。
本日は、フォーラムの最後に質疑応答の時間を設けています。
それでは、講演に入りたいと思います。
第一部の演題は「コンクリートの劣化と補修工法選定の考え方」です。講師の江良和徳先生をご紹介いたします。
江良先生は極東興和株式会社に所属しています。
平成18年度より京都大学大学院の宮川豊章教授のご指導の下でリチウムイオン内部圧入工をテーマとして研究を行い 工学博士の学位を取得され、国内では、亜硝酸リチウムの第一人者であります。
それでは、江良先生よろしくおねがいします。
講演
それでは、第二部の紹介をさせて頂ます。
「コンクリート剥落防止と塗膜型剥 落防止システム」と題しまして、講師は、日本ペイント販売㈱で塗膜型剥落防止は、中丸先生よろしくお願いします。
(中丸先生講演)
(質疑応答)
本日は長時間にわたり、熱心なご聴講有難うございました。
もうしばらく先生方は会場内にいますので直接ご質問ください。
また、協会では、皆様の業務に役立つ、比較表、単価表、施工要領、等々を準備しています。ご遠慮なくお問い合わせください。また、本日紹介していない工法につきましても、皆様のお力になれるように、出来る限り対応させて頂きます。
来年もまた、最新の補修の知見の解説と、新しい補修技術の紹介を兼ねて、フォーラムを開催したいと考えています。
ほんとうに、本日は有難うございました。
お帰りの際に出口で、本日の受講証明をお受け取りください。
第一部 コンクリートの劣化と補修工法選定の考え方
江良和徳 工学博士 極東興和(株)所属
参加者の多くは沖縄の正装である「かりゆし」を来ていましたが、
徳納会長と江良先生はネクタイと上着で本土の正装です。
かりゆしを着ると緊張感がなくなりそうで、ネクタイにしました。
二人で決め合わせたわけではありませんが、自然とこうなりました。
沖縄は、私たちにとって未開の地です。
ここは踏ん張って、沖縄の社会資本整備に加わりたいと思います。
第二部 コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて
中丸大輔 コンクリート診断士 日本ペイント販売(株)所属
受付風景
日本ペイント販売の具志堅さん
極東興和(株)沖縄営業所の比嘉所長
にお手伝いいただきました。