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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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プレス情報

2013年05月14日 中建日報

コンクリ構造物の補修・補強|コンクリートメンテナンス協会 山口市でフォーラム

2013年04月10日 中建日報 【防府】(一社)コンクリー卜メンテナンス協会(徳納武使会長)は10日、山口市秋穂二島の山口県セミナーパークで「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2013」を開催し、コンサルタントや自治体の関係者ら約70人が聴講した。
 はじめに徳納会長が「当協会は、有効な新しい技術を議論しながら推進している。支承狭隘部も重防食できる金属溶射工法や亜硝酸リチウムとケイ酸系を組み合わせて、劣化因子の侵入防止と防錆効果の両方を持った含浸工法も本年度から取り組んでいる」と概要を紹介し、「補修を行うとき、現地調査で劣化原因と劣化因子を特定し、現状を確認して補修方法を決定すればコンクリート補修は決して難しいものではない。シナリオに沿って進めていけば、簡単な方程式の問題を説くように出てくる」と挨拶した。
 笹子トンネル天井盤落下事故を受け、コンクリー卜構造物の点検から補修補強にいたる一連の維持管理技術の重要性が再認識された。しかし、補修材料や補修工法は数多く、それらを構造物の劣化要因や劣化程度に応じて適切に選定する必要があり、劣化因子の遮断を目的とした工法を適用すべき段階か、すでに侵入した劣化因子による鉄筋、コンクリートの劣化対策まで踏み込むべき段階かを見極め、それぞれの要求性能を満たす材料や工法を選択することが重要。
 フォーラムでは補修工法選定の考え方や適用性を中心に行われ、第1部は、極東興和の工学博士・江良和徳氏が『コンクリートの劣化と補修工法選定の考え方』と題して、塩害や中性化、アルカリシリカ反応(ASR)などコンクリート構造物の主な劣化や各劣化に対する補修工法、よくみる補修設計の事例、補修工法選定の考え方など劣化要因に応じた補修工法選定の考え方、亜硝酸リチウムを用いた塩害・中性化・ASRの補修など亜硝酸リチウムを用いた補修工法などについて解説。「適切な評価・診断や補修工法・補修材料の選定、適切な施工・維持管理が構造物の長寿命化になる」と述べた。
 第2部では、日本ペイント販売の中丸大輔氏が『コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて』と題して、塗るだけでコンクリート片の剥落を防止できる塗膜型剥落防止工法などの説明を行った。
 なお同フォーラムは、28日に松江市、29日に鳥取市、30日に岡山市、6月6日には広島市でも開催される。