2024 東京フォーラム(1日目)概要
江東区江東公会堂(ティアラこうとう)大ホール
〒135-0002東京都江東区住吉2丁目28-36
参加申し込み:860人
参加者総数:676人
参加率:78.6%
10:20~10:30
挨拶・趣旨説明
一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
近年、あらゆる分野にて脱炭素社会の構築に向けた検討が進められています。社会資本の根幹をなすコンクリートはその製造時に二酸化炭素を多く排出することから、建設分野におけるカーボンニュートラルへの取り組みは喫緊の課題と言えます。一方、コンクリート構造物の維持管理分野に目を向けると、インフラ長寿命化計画に基づいた点検、調査、補修のメンテナンスサイクルが定着しつつあり、ますます重要度が高まっています。さらに、適切な補修を行って構造物の延命化を図ることによって、二酸化炭素排出量の多い撤去・新設工事を減らすことができます。すなわち、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすことは脱炭素社会の構築に寄与し、それが持続可能な社会を実現することに繋がると考えられます。
本年度のフォーラムでは、「持続可能な未来を築くための実践的アプローチ」をテーマに掲げ、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすための維持管理の考え方、調査点検技術、補修・補強技術に関する実践的な内容を具体的に紹介いたします。また、国土交通省からは「国土交通行政に関する動向」について、学術分野からは「維持管理分野に関する最新動向」について解説を頂きます。
我が国のコンクリート構造物は確実に高齢化が進み、直ちに対策が必要なものも少なくありません。また、事後保全から予防保全への移行も確実に進めなければなりません。それらに対して適切な調査・診断・補修設計・補修工事を行うことは維持管理に関わる技術者の責務です。今年も、本フォーラムがコンクリート構造物の維持管理業務に携わる技術者の皆様の光明になる内容を提供できるよう努めます。
10:30~11:20
講師:国土交通省 公共事業企画調整課長 齋藤 博之様
演題:「国土交通省におけるインフラメンテナンスの取組~地域インフラ群再生戦略マネジメントの実現に向けて~」
11:30~12:30
講師:十河 茂幸先生(近未来コンクリート研究会 代表)
演題:「予防保全を目的とした鉄筋コンクリート構造物の点検要領」
13:30~14:30
講師:鎌田 敏郎 先生(大阪大学教授)
演題:「2050年に向けたコンクリート構造物の維持管理技術のイノベーション~非破壊検査技術を中心として~」
14:40~15:40
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
演題:「コンクリートの劣化機構を理解して維持管理に活かす」
15:50~16:50
講師:真鍋 英規 氏(CORE技術研究所)
演題:「持続可能な未来を築くコンクリート構造物の非破壊検査・点検技術」
その他