リハビリ断面修復工法
亜硝酸リチウム含有ポリマーセメントモルタルによる劣化部の修復!
・リハビリ断面修復工法は、塩害・中性化・ASRで劣化したコンクリートの断面修復に適しています。断面修復材はポリマーセメントモルタルに鉄筋腐食抑制効果をもつ亜硝酸リチウムを混入して塗布する部分と、ポリマーセメントモルタル単体を塗布する部分の2層構造とします。ポリマーセメントモルタルは付着力に優れたものを使用し、母材コンクリートとの一体性を確保することが出来ます。また、左官工法、湿式吹き付け工法での施工が容易で、組織が緻密であるため中性化も進行しにくくなり、耐久性に優れます。
亜硝酸リチウムによる塩害・中性化抑制効果の付与!
・塩害や中性化などで劣化したコンクリート構造物に対し、リハビリ断面修復工法を適用する場合、まず、劣化したコンクリートをハツリ取り、露出した鉄筋表面に防錆材として、『プロコン40』を塗布します。その後、浸透拡散型亜硝酸リチウム『プロコン40』を混入したポリマーセメントモルタルで断面修復します。このときの『プロコン40』の混入量は
一律137.5kg/㎥で、これは亜硝酸リチウム固形分で55㎏/㎥に相当します。これにより、鉄筋周囲の亜硝酸リチウムによる防錆雰囲気を持続させ、鉄筋の腐食を長期にわたって抑制します。
施工仕様
補修方法:左官工法・湿式吹き付け工法による断面修復
断面修復材:(1層目)浸透拡散型亜硝酸リチウム『プロコン40』含有ポリマーセメントモルタル
(2層目)ポリマーセメントモルタル
鉄筋防錆剤:浸透拡散型亜硝酸リチウム『プロコン40』
施工手順
1.コンクリートの脆弱な範囲を電動ピック等ではつり取ります。
はつり深さは、鉄筋断面の半分が露出する程度とします。
2.腐食した鉄筋の露出面をディスクサンダー等によりケレンし、入念に
錆を落とします。
3.『プロコン40』を、鉄筋表面およびはつり面に塗布します。
4.『プロコン40』を137.5kg /㎥ (亜硝酸リチウム固形分で55㎏/㎥
相当)含有したポリマーセメントモルタルを用いて、 はつり面から
鉄筋を10㎜覆う厚さまで修復します。
5.残りの範囲をポリマーセメントモルタルで修復します
施工概念図