技術広報委員会が年次活動報告会(2023-07-05)で開催されました。
特別講演
協会顧問:十河茂幸
技術委員会報告
技術委員長:江良和徳
展示会報告
化研マテリアル:丸山
CSPIエキスポと関東技術展示館での取り組みが報告されました。
北海道での取り組みの報告
株式会社シオン:山形氏
初に北海道においての現状を説明させていただきます。
北海道では既に各市町村にてリハビリ工法の実績を積み上げてきております。
ただ、内部圧入、リハビリカプセル工法の採用は行われておらず、再劣化を許容する工法に留まっているのが現状でございます。
その他民間物件としてJR.ネクスコではリハビリカプセル工法の試験施工での採用を頂いておりますので、今後それらの試験結果等の判断では、発注物件も見込めるのではないかと想定しております。
現在は、国交省管轄、市町村での圧入工法、カプセル工法の採用を目指しております。
その中で開発局の試験機関である寒地土木研究所にて圧入工法、リハビリカプセル工法の実証試験を行っております。これについては今年から協会員に加入頂いた中大実業さんと一緒に共同で進めている最中になります。
既に発注機関サイドでは、塩害、ASRには亜硝酸リチウム水溶液が有効だと言うことは
認知して頂いております。
その為、現在行っている試験目的としては、コンクリート内部へ亜硝酸リチウムがとのように含浸して、どの程度の期間が掛かるのかを把握して、実際の工事発注のバックアップデータとして活用頂けるということを見込んでおります。
ちょうど昨日、寒地土木研究所から供試体を引き取って参りました。
供試体についてはNACLにて侵されて既にクラック等発生させた状態になっております。
引き取ったコンクリート供試体は一部、広島県の協会に送り圧入実証を行う予定となっております。
現地の北海道では弊社にてリハビリカプセル工法の実証を、行う予定でございます
試験の結果等が出るまでは少し時間の掛かる試験にはなっておりますが、これらが実証されれば現在、再劣化を許容される工法ばかり採用されておりますが、根本的なASR対策工事等も比較検討頂けるのではないかと期待しております。
また、寒地土木研究所との試験として、正式な試験ではなく、プレ試験扱いでの計画として、実際の橋台に圧入試験を行う計画がございます。
こちらについて、峯松副会長にこれから日程等の調整頂き北海道で試験施工をお願いしている最中でございます。
今回試験で行う橋台は現在使用されていない橋で、今年に取り壊しが決まっております。
それにあたり、取り壊しの前に寒地土木研究所で様々な試験データを採取します。
その中で、実際の橋台で圧入工法の試験データを採取予定であります。
ただ、こちらについては、あくまでプレ試験ですのでデータの活用等は公表予定はないようですが、実際の橋に対しての試験施工とうことではインパクトのあることだと思います。