HCMA 広島県コンクリートメンテナンス協会 第26回総会が開催されました。
2022/06/17
ANAクラウンプラザホテル広島
会長挨拶
会長 徳納剛
2020年、2021年、私たち、広島県コンクリートメンテナンス協会は新型コロナウイルス禍の影響で対面で総会を開催することができませんでした。
2019年からの3年間に
・確かに、広島県のコンクリート構造物の劣化は進行しました。
令和5年には50歳を超える橋が45%に達します。
そして、この3年間に、SDG‘sやカーボンニュートラル等の地球温暖化対策に取り組む機運が高まりました。
・その流れを受けて、CO2を生コンクリートに閉じ込める技術や、セメントを使わないジオポリマー等々の技術が新技術として登場し、注目を集めています。
しかし、これらの技術は、実用化されて普及するには、まだまだ年月がかかると思われます。
地球温暖化は早急な対策が求められています。
二酸化炭素削減の有効な手段の一つが、コンクリート構造物の補修補強技術と考えます。
周知のとおり、セメントの製造過程で大量の二酸化炭素を排出します。
セメントを多く使用する、橋梁の架け替えや、構造物の新設よりも、セメントの使用量を削減できる補修・補強技術で、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすことが、カーボンニュートラルへの貢献と確信しています。
また、補修・補強により、構造物の健康寿命を延ばすことで、国や地方自治体の限られた予算内で、より多くの社会資本の安全な共用が可能となります。
さて、県内橋梁の70%以上を市町が管理しています。
そして、この三年間、広島県土木協会と、小規模橋梁の維持管理方法について講習会や現場実習等の活動を行ってきました。
といいますのも、私たちの橋梁等のコンクリート構造物との取り組みが、専門職員が少ない、県・市町の橋梁維持管理者に、高く評価されだしたということです。
広島県内の橋を適切な点検・診断して予防保全あるいは補修補強することで、健康寿命を延ばすことが私たち技術者に科せられた大きな責務と考えます。
本日は1号議案から4号議案まで、慎重なご審議を頂きますことをお願いしまして、挨拶とさせていただきます。
第1号議案から第4号議案まで満場一致で可決承認されました。