8/23四国フォーラム(香川)
かがわ国際会議場
〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1
参加申込数:111人
参加者数:56人
参加率:50.5%
10:00~10:10
主催者挨拶・趣旨説明
(一社)コンクリートメンテナンス協会
会長 徳納剛
2020年、2021年、私たち、コンクリートメンテナンス協会は新型コロナウイルス禍の影響で、本日開催しております「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」を開催することができませんでした。
この地で、最後に開催いたした、2019年からの3年間に
・確かに、コンクリート構造物の劣化は進行しました。
・2023年には50歳を超える橋が45%に達すると言われています。
・そして、この3年間に、全世界的に、SDG‘sやカーボンニュートラル等の地球温暖化対策に取り組む機運が高まりました。
・その流れを受けて、二酸化炭素を生コンクリートに閉じ込める技術や、セメントを使わないジオポリマー等々の先進的な技術が新技術として登場し、注目を集めています。
しかし、これらの技術は、実用化されて普及するには、まだまだ年月がかかると思われます。
しかし、地球温暖化は早急な対策が求められています。
私たち、コンクリートメンテナンス協会は、二酸化炭素削減の有効な手段が、コンクリート構造物の補修・補強技術だと考えています。
ご周知のとおり、セメントを製造する工程で、多くの二酸化炭素が排出されます。
そのセメントを大量に使用するのが、橋梁の架け替えや、構造物の新設です。
橋の架け替えや構造物の新設よりも、セメントの使用量が格段に少ないのが補修・補強工事です。
補修・補強技術でコンクリート構造物の健康寿命を延ばすことが、脱炭素社会構築への貢献だと私たちは確信しています。
また、補修・補強により、構造物の健康寿命を延ばすことで、国家や地方自治体の限られた予算内で、より多くの社会資本の安全な共用が可能となります。
全国に73万橋の橋があると言われています。その70%以上を市町が管理しています。それらの橋を、限られた数の技術者で限られた予算で、適切な点検・診断し、予防保全あるいは補修補強することで、構造物の健康寿命を延ばすことが私たち技術者に科せられた大きな責務と考えます。
本日のフォーラムが、香川県、そして四国地方のコンクリート構造物の健康寿命を延ばすことに貢献できれば幸いです。
10:10~11:00 第一部
演題:「公共工事に関する最近の動向」
講師:国土交通省 四国地方整備局 企画部 技術調整管理官
福田浩 氏
11:10~12:00
演題:「維持管理シナリオを考慮した補修工法選定の考え方 ~予防保全と事後保全~」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
13:00~14:00
演題:「電気防食技術と施工実例の紹介」
講師:神田 利之 氏(日本エルガード協会・CP工法研究会)
14:10~15:10
演題:「亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修 一問一答 ~よくある質問にお答えします~」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
15:20~16:10
演題:「予防保全を目的としたコンクリート構造物の点検要領」
講師:十河 茂幸先生(近未来コンクリート研究会 代表)
16:10~17:00
演題:「セメント系補修材料の使い方」
講師:明石 昌之 氏 (一社)セメント協会)
その他
朝礼
日星産業
極東興和
東建設
にお手伝いを頂きました。
司会進行
JCMA副会長 峯松昇司(井上建設)