東京フォーラム 1日目
江東区江東公会堂(ティアラこうとう) 大ホール
〒135-0002 東京都江東区住吉2-28-36
参加申込数:491人
参加者数:327人
参加率:66.6%
10:00~10:10
挨拶・趣旨説明
2020年、2021年、私たち、コンクリートメンテナンス協会は新型コロナウイルス禍の影響で「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」を開催することができませんでした。
2019年からの3年間に
・確かに、にコンクリート構造物の劣化は進行しました。
・令和5年には50歳を超える橋が45%に達します。
・そして、この3年間に、全世界的に、SDG‘sやカーボンニュートラル等の地球温暖化対策に取り組む機運が高まりました。
・その流れを受けて、CO2を生コンクリートに閉じ込める技術や、セメントを使わないジオポリマー等々の技術が新技術として登場し、注目を集めています。
しかし、これらの技術は、実用化されて普及するには、まだまだ年月がかかると思われます。
地球温暖化は早急な対策が求められています。
二酸化炭素削減の有効な手段の一つが、コンクリート構造物の補修補強技術と考えます。
周知のとおり、セメントの製造過程で大量の二酸化炭素を排出します。
セメントを多く使用する、橋梁の架け替えや、構造物の新設よりも、セメントの使用量を削減できる補修・補強技術で、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすことが、カーボンニュートラルへの貢献と確信しています。
また、補修・補強により、構造物の健康寿命を延ばすことで、国家や地方自治体の限られた予算内で、より多くの社会資本の安全な共用が可能となります。
全国に73万橋の橋があるといわれています。その70%以上を市町が管理しています。それらの橋を適切な点検・診断して予防保全あるいは補修補強することで、健康寿命を延ばすことが私たち技術者に科せられた大きな責務と考えます。
本日そして明日のフォーラムが、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすヒントになれば幸いです。
本日、明日と長時間の講習会になりますが、最後までよろしくお願い申し上げ、主催者の挨拶とさせていただきます。
10:10~11:10 第一部
演題:「国土交通行政の現状と課題」
講師:国土交通省 大臣官房 技術審議官
廣瀬 昌由 氏
11:10~12:00
演題:「予防保全を目的としたコンクリート構造物の点検要領」
講師:十河 茂幸先生(近未来コンクリート研究会 代表)
13:00~14:00
演題:「進化するコンクリートの非破壊診断」
講師:鎌田 敏郎 先生(大阪大学教授)
14:10~15:10
演題:「維持管理シナリオを考慮した補修工法選定の考え方 ~予防保全と事後保全~」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
15:20~16:15 第5部
演題:「歴史的構造物の保存・修復 ~鉄筋コンクリート造の現状と課題 ~」
濱崎 仁 先生(芝浦工業大学教授)
16:15~17:00 第6部
演題:「セメント系補修材料の使い方」
講師:二戸 信和 氏(セメント協会)
その他
朝礼
司会進行
(一社)コンクリートメンテナンス協会 副会長 峯松昇司