6/7和歌山ミニフォーラム
県民交流プラザ・和歌山ビッグ愛 大ホール
〒640-8319和歌山県和歌山市手平2丁目1-2
参加申込数:31人
参加者数:18人
参加率:58.1人
13:00~13:05
趣旨説明 司会進行
一般社団法人 コンクリートメンテナンス協会
会長 徳納 剛
和歌山での開催は初めてです。
和歌山県からの協会への問い合わせは多いです。
コンクリート補修に関心が多い土地柄と思い、この地でフォーラムを開催することとしました。
本来、整備局がある都市での開催が基本としています。
2020年、2021年、私たちは新型コロナウイルス禍の影響で「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」を開催することができませんでした。
その2年間に
・着実にコンクリート構造物の劣化は進行しました。
・令和5年には50歳を超える橋が45%に達します。
・そしてこの2年間に、SDG‘sやカーボンニュートラル等の地球温暖化対策に取り組む機運が高まりました。
・その流れを受けて、CO2をコンクリートに閉じ込める技術やセメントを使わないジオポリマー等々の技術がNEWSとして登場してきました。
しかし、実用化されて普及するには、まだまだ年月が必要と思われます。
地球温暖化は早急な対策が求められています。
二酸化炭素削減の有効な手段の一つが、構造物の作り替えよりも、セメントの使用量を削減できる補修技術で、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすことだと思います。
また、構造物の健康寿命を延ばすことは、国家や地方自治体の限られた予算内で、より多くの社会資本の安全な共用が可能となります。
一昨日、健康診断を受けました。人間は、体を診断して、予防保全することで、健康年齢を下げることを、医療は目指しています。
コンクリート構造物は、診断して、予防保全・補修することで、健康寿命を延ばすことを私たちは目指しています。
全国に73万橋の橋があるといわれています。それらの橋を適切な点検・診断して予防保全あるいは補修補強することで、健康寿命を延ばすことが私たち技術者に科せられた大きな責務と考えます。
本日のフォーラムがコンクリート構造物の健康寿命を延ばすヒントになれば幸いです。
長時間の講習会になりますが、最後までよろしくお願い申し上げ、主催者の挨拶とさせていただきます。
13:05~14:05 第一部
演題:「維持管理シナリオを考慮した補修工法選定の考え方 ~予防保全と事後保全~」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
14:15~15:15 第二部
演題:「維持管理概論と小規模コンクリート橋梁の点検要領」
講師:十河 茂幸先生(近未来コンクリート研究会 代表)
15:25~16:55 第三部
演題:「亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修 一問一答 ~よくある質問にお答えします」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
16:55~17:00 閉会挨拶