2020年11月6日 中建日報 軍艦島で暴露試験状況調査「亜硝酸リチウム優れた効果」
健康寿命テーマに講習
JCMA オンライン形式で開催
コンクリートメンテナンス協会(JCMA、徳納剛会長)は、16日、5~10月にかけて全国14都市で開催を予定していた「コンクリート構造物の補修補強に関するフォーラム」について、新型コロナウイルス感染症の影響で講習会形式での開催を断念し、専門家による無料の講演動画配信方式に切り替えると発表した。同講習会は土木学会の認定CPDプログラム。動画を視聴し、その中で表示されるIDとパスワードを入力、質問事項に回答することでオンライン講習でも単位が認定される。動画配信は来年3月31日まで。
15講演を公開
動画は15本あり、講演時間は10~130分ほど。オンラインフォーラムでは「コンクリート構造物の健康寿命を考える」をテーマとし、亜硝酸リチウムを用いた補修事例など様々なコンクリート構造物の補修・補強に関する事例を交えて講演する。予防保全と事後保全の双方の観点から経済性を考慮したコンクリート構造物の健康寿命を延ばすための維持管理の考え方、最新の調査診断技術、適切な維持管理技術を紹介する。また、それぞれのレジュメも同ホームページ上に公開されている。各公演の演題は次の通り。
▽「コンクリート構造物の補修・補強について-シナリオデザイン-」(宮川豊章・京都大学教授)
▽「コンクリートの非破壊診断技術の有効活用に向けて~使いたくなる技術を生み出す研究開発の進め方~」(鎌田敏郎・大阪大学教授)
▽「亜硝酸リチウムを用いた補修の設計・施工指針(案)の紹介」(十河茂幸・近未来コンクリート研究会代表)
▽「小規模橋梁の点検要領(案)改訂版」(十河茂幸・近未来コンクリート代表)
▽「コンクリート構造物の予防保全と長寿命化」(竹田宣典・広島工業大学教授)
▽「歴史的建築物の保存・修復~鉄筋コンクリート造の現状と課題~」(濱崎仁・芝浦工業大学教授)
▽「PC構造物の有効な維持管理」(真鍋英規・CORE技術研究所)
▽「亜硝酸リチウムを用いた補修技術とその施工事例の紹介」(江良和徳・コンクリートメンテナンス協会技術委員長)
▽「維持管理シナリオを考慮したコンクリート補修の考え方」(江良和徳・コンクリートメンテナンス協会技術委員長)
▽「コンクリート塗装材の役割~視認性塗料と剥落防止材料~」(中丸大輔・日本ペイント)
▽「セメント系補修材料の使い方」(高原幸之助・セメント協会)
▽「電気化学的防食技術と健康寿命」(若杉三紀夫・日本エルガード協会、CP工法研究会)
▽「亜硝酸塩の有効的な工法の紹介」(池田幹友・エス・エルテック代表取締役)
▽「STTG工法の概要、各種試験結果、施工実績他」(佐藤亘・STTG工法協会理事)
▽「支承リバイバルシステム~金属溶射と常温亜鉛めっき塗装による既設橋梁支承の長寿命化工法~」(野村一貴・ダイクレ興産)
また、「PVB樹脂と珪砂を用いた高耐久防食鉄筋」(新村亮・大林組)の動画は制作中で、28日現在、準備中となっている。